享禄元年(1528年)8月晦日、信濃の諏訪頼満と甲斐の武田信虎(信玄の父)が、富士見の地を挟んで、行った戦の様相を表現した曲。
朝、神戸での戦で退却させられた諏訪勢は、近郷近在から大小の太鼓や鉦を寄せ集め、夕刻になってこれらを打ち鳴らす。 山陰から響く不気味な音に、武田勢は逃げ腰。
逆に諏訪勢の士気は鼓舞され、境川合戦で武田勢に初の大勝利を収めました。
富士見町の西側、八ヶ岳連峰と向い合ってそびえる入笠山をイメージしたお囃子。
花の宝庫として知られる入笠山は、6月に見頃を迎える100万本の日本すずらんを初め、春から秋にかけて色とりどりの花が移り咲き、訪れる人々を楽しませてくれます。
また、入笠山山頂からは、八ヶ岳を始め、富士山、南、中央、北アルプスまでもが一望できる、360℃のパノラマビュー。年間を通じ、多くの登山客で賑わいます。
諏訪大社上社の狩猟の神、八乙女太夫(やそうだゆう)が奉られた、御射山神社で行われる御射山祭を表現した曲。
御射山祭の当日は、必ず太陽・月・星の光を同時に拝すことが出来るといわれ、諏訪七不思議のひとつになっています。
そして、この祭りとともに、諏訪には実りの秋が訪れます。
それはまるで、蝶の如し。
艶やかに、しなやかに、そして、勇ましく。入り乱れ舞い、打ち狂う蝶たち。
最初から最後まで、間断なく続く掛け合い。途中で入る三三七拍子が、曲の後半へと誘います。
そして、最後の揃い打ちは、まさに圧巻。蝶たちが遂に大空へ羽ばたき、そして・・・。
富士見太鼓結成40周年記念公演に向けて作られた曲。
夜明け前から、空が白み、日が昇るまでの、めまぐるしい空の様子を表現しています。
また、富士見太鼓の新たな挑戦が随所に散りばめられ、見応えも抜群です。